俳優になるには
俳優になるには
俳優の収入
俳優の将来性
◆俳優になるには
俳優にを目指す前に、自分がどこで活躍する俳優を目指すべきかを考える必要があるよ。
実は俳優は、大きく分けて2種類に分類できるんだ。
①映像俳優
主にテレビドラマや映画に出演する俳優のこと。
カメラの前で演技をするから撮り直しが利く分、1つ1つの演技のクオリティを求められるよ。
舞台は興味のある人が観に行くことが主だけど、テレビは家で意図せずとも日常的に観る人が多い分
出演することによって知名度が爆発的に上がることもあるんだ。
その影響で一般的に舞台俳優よりも収入が上と言われているよ。
②舞台俳優
主に舞台上で演技をする俳優のこと。
舞台俳優は観客の目の前でリアルタイムで演技をする分、やり直しが利かないんだ。
それだけではなく不測の事態があってもアドリブで乗り切る精神力と柔軟性が必要になるよ。
撮り直しが利く映像俳優に比べるとプレッシャーは大きいけれど、公演のたびに目の前で観客の反応をダイレクトに見ることができるから、それがモチベーションにつながってやりがいを感じられるんだ。
さらに細かく分類をすると「ミュージカル俳優」や、近年話題の「2.5次元俳優」というものも存在するよ。
映像俳優も「テレビ俳優」と「映画俳優」に分けることができるんだ。
当然の事ながら、すべてに共通するのは「役になりきって演技をする」こと。
台本を覚えるだけではなく、観客を物語に引きこむための高い演技力が求められるよ。
活躍する場所によって、歌やアクションなど他の要素も必要になってくるから、自分に適している方向性を理解することも重要だね。
どの俳優になるかによって俳優になるためのプロセスは若干変わっていくけれど、一般的に俳優になるには3つの方法があるよ。
①オーディション
②劇団に入る
③養成所・専門学校に入る
①オーディション
オーディションと一口に言っても、俳優になるためのオーディションには2種類あるんだ。
一つは、出演を決めるためのオーディション。
もう一つは、芸能事務所へ所属するためのオーディションだ。
前者はオーディションを行う側が想定する役に合う人物を選ぶためのもの。
どちらかと言うとこれは「俳優として活躍するとき」の話だね。
公募を行っているものは極めて少ないから、まずは2つ目の「芸能事務所へ所属する」ためのオーディションを受けることになるよ。
いずれにしても、俳優としてやっていける実力と魅力がなければオーディションを通過するのはとても難しい。
②劇団に入る
劇団に入ると、テレビよりも舞台俳優に特化した活動を行うことになる。
劇団の主宰者のワークショップに参加するなどして関係値を築く事が大事だ。
ちなみに舞台の俳優にも2通りのオーディションが存在していて
一般公募されるものと芸能事務所のみに向けて募集をするものがあるよ。
著名な芸能人の出演するものは総じて後者だから、大きな舞台に立ちたいのであれば芸能事務所への在籍が必要になるよ。
③養成所・専門学校に入る
養成所や専門学校は全国の各地に存在しているから、いきなり上京して大変な思いをするよりも
レッスンを受けて実力を磨きながら、自分の可能性を確認するのが一番安全なように思う。
現場に則した基礎訓練を受けることができるから、いきなりオーディションを受けるよりも安心感があるよね。
オーディションにはそれこそ、汗水流して練習を積んできた人達が数多集まるから、その中で道を切り開いていくのは中々簡単な事じゃないんだ。
それに、俳優としての演技を磨くだけじゃなく業界でやっていくための礼儀作法やオーディションに向けた対策も必要になるから、フォローしてくれる存在はとても大事。
しかし、養成所に入るのにもオーディションがあるところが多いんだ。
俳優を目指す自分への課題として受けてみるのも良いけれど
自分の演技にまだ自信が無い・俳優になりたいけれどまったくの初心者だと言う場合は専門学校に進学するのもおすすめだよ。
俳優の収入は舞台俳優か映像俳優かで異なるよ。
一般的にメディアや視聴者への露出が多い映像俳優の方が収入が高いと言われている。
舞台俳優は、平均的に1公演1万円。知名度や舞台の規模、観客動員数などでも変わってくるよ。
稽古の最中は給料は出ないから、バイトをしながら俳優業を営む人も多いけれど
好きなことをして観客を喜ばせる事ができるのは何にも変えがたい喜びにもになるしやりがい重視の職業と言えるね。
ちなみに、一流の舞台俳優ともなれば1公演につき50万円程もらえると言われているから、夢のある職業でもあるんだ。
映像俳優の収入はというとエキストラ出演が5000円~、脇役出演でも1万円~。
やはりアルバイトをしながら主演や主要キャストの座を狙っていくことが多いよ。
ただ、ドラマの主演をすれば、1話につき80~200万円とも言われていて
映画であれば1本あたり25万円前後、撮影期間が長いものは年収を約束されるものもある。
本人の努力と才能、アピール次第でもらえる額は大きく変動するから、実力を磨いて人気が出れば高収入も見込める職業だよ。
テレビ離れが騒がれる昨今、確かに以前と比べてドラマの視聴率は下がっている。
ただ、そこにチャンスがあるんだ。
視聴率が落ち込んだ影響でテレビ局はドラマに割く予算が削られてしまうため
大御所を呼ぶよりも若くて実力のある俳優を呼ぶパターンが増えてきているんだ。
また、映画に関しては2000年代に入ってからテレビ局が出資するケースが増えて映画産業の規模が大きくなっている。
万人向けの映画はもちろん、趣味を重視する最近の風潮からアングラ系の映画も表に出るようになり
様々な演技が求められるようになってきているよ。
予算が少ない映画でも、SNS時代の今ではテレビでの宣伝以上に口コミが広がり一気に人気が出ることもあるから
チャンスはそこかしこに広がっているとも言える。
舞台俳優も、昨今はアニメやゲームが舞台化する2.5次元が話題になっていて
そこから他の公演を見るようになるケースも少なくなく、若い人でも舞台を親しむ機会が増えてきているから
活躍の場はグッと増えているよ。
ところで、自分の適性を自分で判断するのは中々難しいところがあるよね。
舞台俳優向きなのか、映像俳優向きなのか、はたまたミュージカルもこなせるのか……。
俳優になるには、自分の適性を良く理解してアピールすることが重要になるから、自分では見えない部分を客観的にプロに見てもらうためにも養成所や専門学校はおすすめできるんだ。
現役のプロから、将来活躍するための基礎をしっかり学んで、活躍の場を獲得していける実力を養っていこう。