アナウンサーになるには

アナウンサーの仕事内容

アナウンサーになるには

アナウンサーの収入

アナウンサーは主にテレビやラジオで、今起きていること・情報を伝える仕事。
役になりきって物語や世界観を表現する声優の仕事とは違い、アナウンサーの仕事で一番大事な要素は「現実に起こっている情報を、わかりやすく伝える」ことだと言われているよ。

一口に「情報」と言ってもその内容は様々。
事件・事故のニュースや、スポーツ実況、地方の紹介や番組の司会進行もある。

最も一般的なものでいえばニュース番組への出演。
テレビやラジオを付けると朝昼晩、連日どの局でもニュース番組が放送されているよね。
言い間違いのないようにするのはもちろん、間違ったニュアンスで伝わらないように細心の注意を払いながら原稿を読み上げていかなければならないんだ。

もちろん、ただ正しく読めばいいというものでもなく、視聴者が音声だけで内容を理解できるように
アクセントや、滑舌・発声もきちんとしなくてはいけない。
特に報道番組では、速報の原稿を読み上げることもあるから瞬時に強調するべき部分を判断する技術も求められる、専門性の高い仕事なんだ。

アナウンサーとしてキャリアを積むと、ニュースキャスターとして活躍の場を広めることもあるよ。
ニュースキャスターは、アナウンサーのように原稿を読み上げるだけではなくそれに対するコメントも述べることになるから、たくさんの報道経験を経て自分なりの意見を視聴者に伝えられる基礎を築いていく事が重要。

また、アナウンサーと言いながら実際に現場に足を運び取材をすることもあるので、リポーターとの線引が曖昧になっていることもある。報道の最前線で見たものをリアルに伝える能力が必要不可欠だ。

ニュース以外の番組だと、番組の司会進行も大切な仕事の一つ。
タレントなどの他の共演者の発言を拾ってわかりやすくまとめたり、適切なタイミングで良いコメントを貰えるように全体の流れを見て進行していくんだ。
バラエティ番組にも台本があることは知られているけれど、アナウンサーはただ台本を読み上げるだけではなくスムースに進行するために、心地の良い間をとったり番組全体の雰囲気を作るまでを担っているんだ。
責任は大きいけれど、共演者やスタッフに一緒に仕事をしたいと思ってもらえたり、様々な事態に対応できるスキルを磨くこともできるから、やりがいのある仕事とも言えるね。

昨今ではただ情報を伝えるための人材ではなく、各々が自分の特技や特徴を売りにしているパターンが多々見られる。
上品な雰囲気、庶民的で親しみやすい雰囲気、高学歴……etc.
実力があるのはもちろんのこと、番組のイメージを良くするために視聴者から支持される人物が重宝されるようになっているんだ。

アナウンサーの活躍の場はキー局と呼ばれる民間放送（民放）の中心となる放送局のみならず、地方の放送局まで多岐にわたる。
キー局になると就職倍率は1000倍を超えるとも言われているよ。

他の声の仕事と違い、アナウンサーは学歴を見られることも多く、キー局では大卒が前提、高学歴が優遇されるというのも実情。
NHKでは特に学力の高さを求められる傾向があるんだ。
しかしそれだけではなく、多くのアナウンサー志望の人の中で目に留めてもらうには他を圧倒する実力が求められる。
大学に通いながら、アナウンサーの養成所やスクールに通わなければ実力を養うことは難しいとも言われていて、大卒での就職を目指すならば養成所やスクールとダブルスクールで実力を身につける必要があるよ。

逆に、地方局になれば短大や専門学校の卒業生も就職をしているから、何が何でも大学を卒業しなくてはならないということはないんだ。
専門学校や養成所の強みは大学よりもアナウンサーに特化した求人を多く紹介していること。
なんとしてもアナウンサーとして就職したい場合は、専門学校で実力を磨いて地方局のアナウンサーになり、実績を作ってキー局に入るという道もあるよ。
専門学校であればアナウンサーとしてだけではなく、声優としての実力を鍛えることができるから、卒業後に声優として活躍しながらナレーター・アナウンサーへと仕事を広げていく人もいる。
今から高学歴の大学を狙うのは難しい、という人にもおすすめの方法だ。

アナウンサーは大きく分けて2通りの働き方がある。

1つはテレビ局・ラジオ局に「正社員」として所属して専属のアナウンサーになること。
この場合、社員となるので安定した月収を得ることができるよ。
新卒の初任給の目安は23～25万円程度で年収は350万円ほどと言われている。
テレビ業は全体的に給料が高い業界ではあるけれど、その中でもキー局のアナウンサーともなれば、30代で1000万円の年収を得る人もいるほど。
出演番組によって給料が上がることも。
地方局の場合は、年収500～1000万円、各局アナの年収の上限は2000万円程度となっているよ。

もう1つは、フリーのアナウンサーとして各局の番組に出演すること。
フリーになれば、局の縛りがない分、様々な番組に出演できる。その分、アナウンサーというよりタレント寄りの仕事内容になることも。
1番組ずつの契約になるから、実力がなければ仕事が取れず安定した収入を見込むのは難しいという問題もあるんだ。
その代わり、自分の好きなジャンルを中心に受け持つことができ、活躍できれば収入は格段に上がる。
フリーで活躍するベテランのアナウンサーでは、1億円以上を稼ぐ人もいるとか。
基本的には局に所属して看板アナウンサーになり、基盤を作ってからフリーになることが一般的な流れになっているよ。

将来的にフリーのアナウンサーになるには実力とともに自分の魅力を周囲にアピールできる能力が必須。
そのためには、ただ練習をするだけではなく自分の強みを理解しなくてはならないよね。
専門学校では、実際に活躍する現場のプロから自分のアピールポイントを教えてもらえるから自己分析が苦手な人・不安な人には最適といえるね。